2012年9月16日

ドルの海に溺れて

2012年9月10日から9月14日までの相場。今週は11日にESMの合憲判断は予定どおり12日に行うとのニュースを受けて、去年の10月以来約1年ぶりに200日SMAを超え、さらに木曜日にQE3の実施が決定して1.3まで超えてしまうという波乱の相場でした。下記に主な経済指標とニュースを示します。
  • 日本Q2GDP 0.3% → 0.2%
  • 日本Q2GDPデフレータ -1.1% → -0.9%
  • 日本7月国際収支(経常収支) +4333億円 → +6254億円
  • 日本7月国際収支(貿易収支) +1120億円 → -3736億円
  • ESMの合憲判断は予定どおり12日に行うとのニュース
  • FOMC政策金利 0.25% → 0.25%
  • QE3実施決定
  • 日銀レートチェック
QE3実施内容はロイターのニュースを引用
[ワシントン 13日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は13日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、量的緩和第3弾(QE3)の実施を発表した。住宅ローン担保証券(MBS)を月額400億ドル買い入れ、インフレが抑制されている限り、労働市場の見通しが大幅に改善するまで資産買い入れを継続する方針。 
(中略) 
FOMCはまた、異例の低金利を維持する時間軸を2015年半ばまでとし、従来の2014年終盤から延長した。 
声明では「労働市場をめぐる見通しが大きく改善しなければ、物価安定の下で状況が改善するまで、FOMCはエージェンシー発行モーゲージ担保証券(MBS)の購入を継続するほか、追加資産購入を実施し、必要に応じ他の政策手段を講じていく」とした。 

と、なんと、無期限、無制限にMBSの購入を実施するらしいです。QE3自体はある程度織り込んでたかと思いますが、この無期限、無制限というのは市場にとってサプライズだったのじゃないでしょうか。量的緩和の内容は要するに住宅産業にバラマキをするってことみたいですね。解説はアゴラの記事「量的緩和の本質とバーナンキの真意」がわかりやすくて面白かったです。さて、肝心の相場の方は長期のトレンドも転換し、月足GMMA長期組が集結している1.34~1.35あたりを目標に上昇すると思っています。ただ、11月に米大統領選挙を控え、オバマ氏の対立候補であるロムニー氏はQE3に否定的でバーナンキFRB議長の留任は考えていなようなので米大統領選挙の結果を受け上昇トレンドが止まる可能性も十分にあります。13日のロイターの記事によると、支持率がオバマ氏45%、ロムニー氏39%でオバマ氏が優勢みたいなのですが...

さて、今週のリスクオン、リスクオフの分析。今週は先週に引き続きQE3が主材料なので全面ドル安でドルと円が連動していませんでしたが、FOMCの発表を受け日銀がレートチェックを行ったせいかドル円相場ではドル安の方向に動かずにこの週の下げを取り戻して横ばいとなりました。

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Direction
Oil$96.30$99.025↑↑
Gold$1734.88$1770.33↑↑
EUR/USD$1.28086$1.31265↑↑
USD/JPY¥78.254¥78.389
DJ30$13286$13591↑↑
NIK225¥8835¥8990

トレードの方は、金曜の上げで取れてなんとかプラス。今までは勝率とトータルのpipsでトレードの分析と反省をおこなっていました。ふと思い立ってトレードのプラスのトータルとマイナスのトータルで比較してみたところ、プラスは安定した数値が取れているのですが、マイナスが安定していないことに気付きました。負け方にまだまだ問題がありそうです。来週はそこのところをよく気をつけてトレードしてみたいです。ではでは。

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